挨拶とは何か、
それは『心を開いて相手に迫る』ということです。鈴木健二さん
本日の名言は元NHKアナウンサー
鈴木健二さん。
「世界一受けたい授業」などにも
出演され、
正しい日本語などを教えられていました。
「おはようございます」が好きじゃない
さて、挨拶についての名言でしたが
真逆のことを言っていますね(笑)
でもそうなんです。私は、
「おはようございます」が好きではありません。
「おはよう」という言葉自体が嫌いなわけではなく、
「おはようを言わなきゃいけない感じ」
が好きじゃないんだと思います。
挨拶はしなきゃいけないものですか?
さて、ここで私が言いたいのは……
しなきゃいけないものなのですか?
でもこれはずーーっと思っていることなのです。
乱暴な意見とは思います。
仕事場、学校、ご近所さん…
顔を合わせたらご挨拶は大切なことと思います。
しかし、したくなったらでいいと思いませんか?
社会のルールとして君臨する挨拶。
押し付けるように
言わなきゃならない空気で発される
「おはよう」
に一体何の意味があるのか
私にはさっっっっっぱりわからないのです。
仲良くなりたい子がいたら
元気のなさそうな子がいたら
昨日喧嘩しちゃって仲直りも兼ねて
今日も頑張ります!の意味を込めて
「おはようございます」
本人が言いたくなる理由がある挨拶。
これが大切だと思うのです。
私は朝が弱く頭が寝ていることが多いので
自分の頭が起きたなと思ってから
「おはようーーー」
と言うことにしています。
時間差があり笑われますが(笑)
こっちの方が道理にかなっており
気持ちがとても楽です。
で、なんで「おはよう」よ。
と、いう前提があった上で言いましょう。
会社や仕事場、
私の場合、演劇の現場だと多いのですが。
私もそんなに反社会的にはなれないし、
目上の人がいるときには
言わなきゃならないと飲み込みながら言いますが、
日が完全に沈んでいるにも関わらず
どうして「おはようございます」なんですかね。
元バイト先でも思っていました。
ランチタイムとディナータイムの入れ替えのとき
もう時刻は夕方くらい。
でも「おはようございます」
前述でいうと、
私は夕方に「おはよう」なんて気持ちには
まったくなれないので
また変な感じで挨拶してしまうのです(笑)
なにが「お疲れ様」よ。
上の「おはようございます」と同列で好きではないのが
この「お疲れ様です」。
これも社会に出るとなぜか言わなきゃならなくなる
挨拶の1つだと思っているのですが。
仮にめちゃくちゃ!疲れたあとだったり、
めちゃくちゃ大変だったあと。
とかならわかります。
私も自然に
「いやーーーお疲れ様でした。」
と言えるものですが、普段の業者さんへの挨拶だったり
仕事終わりの仲間への挨拶だったり。
稽古終わりの挨拶だったり。
どこからきた決まりなのかは知りませんが
疲れていないときに言うこの言葉ほど
納得のいかないものはありません。
業者さんへの挨拶で私は
「ご苦労様です」
の方が好きです。音とか、言葉のニュアンスが。
でもこの言葉は目上の人には
失礼に当たるんだそうな。
な・ん・で???!!(笑)
どうやら立場が上の人が
下の人に使う言葉だからなんだそうです。
私の気持ちでいうと
いつも大変だなぁ、ありがたいなぁ
が伝わりそうなのは
「ご苦労様です」
の方かと思うのですけどね。
日本語って難しいもんです。
変な気持ちになったときの対処法
変な感じで挨拶しちゃうなーー
って思ったときの
私の個人的な対処法は
3つあります。
2、曖昧な音を出す
3、音を出さずに大きく手を振る
1、別の挨拶にしてしまう
別の挨拶、というよりも
そのときそのときの時間帯で挨拶を変える、
日本古来の挨拶です。
「こんにちは」と「こんばんは」
あと、夜の別れ際おすすめなのは
「おやすみなさい」
これを時間帯によって使います。
もうこんんんな当たり前のこと
書いてて笑えてきますが(笑)
社会に出ると
なぜか言わなきゃならない
「おはようございます」と
「お疲れ様です」
を時間帯によって別の言葉にすることで
気持ちは大分楽になるかと思います。
そして、この対処法が
目上の人にも使えますし
なにより一番怒られません(笑)
2、曖昧な音を出す
野球部の挨拶に近いあれです。
「(おはようご)ざいあーーーーーす」
これは最後の最後
敬語だということがなんとなーく伝われば
大丈夫ですし、
なにより少し大きな声で言えば
あ、運動部だったのかな
という許され方もされやすいですね。
これを使うとき魂はここにあらずなので
1つ1つ考えやすい私には不向きでした(笑)
あとは面白い音を出すという
似た解決策もあります。
「ぺいーーーーん」とか
「あーーーーーい」とか
「てーーーーーい」とか
「やほーーーーー」とか
これは私がたまにやることですが
あくまで同い年や年下、
気心の知れた人へやることなので
目上の人にはオススメはできません。
3、音を出さず思い切り手を振る
これも目上の人にはオススメできません。
とはいえ、ありませんか?
朝が弱くてどうしても元気に挨拶できる気がしない。
そもそも朝は声が出にくく
音として低い音になってしまう。
それが嫌だなーーってこと。
私はいつもそうです(笑)
人は朝エンジンがかかるまでに
結構な時間が必要です。
でも朝の弱い人はたくさんいると思いますし
痛いほどその気持ちはわかります。
機嫌が悪いわけではないのに
そう見えてしまう。
そういうときはもう、
声を振り絞ることをやめて
体を動かしてしまいましょう。
ラジオ体操替わりと思ってください。
手をピンと上に伸ばし
それを左右に振るだけ。
これだけでサインとして
機嫌が悪いのではない
ということが伝わるはずです。
ピン!と伸ばさずとも
胸の前で思い切り振るだけでも
あ、元気ではあるのね
が伝わるはずです。
心ある言葉と表現を
乱暴な意見ではありましたが
私には心無い挨拶をしている方が
不自然に見えてしょうがないのです。
もう、それならいっそ
しない方がマシ。
したい人にはしたい気持ちが
出てくるはずなんです。
仲良くなりたいとか
この人好きだなぁとか
会えて嬉しいなぁとか
そういう人には挨拶でなくても
なにかしらのアクションはしたいはず。
それが言葉になるのか
身振り手振りになるかは
その人の表現方法と気持ち次第だし
そこを強制するなんて
どうかしていると思います。
挨拶とは何か、
それは『心を開いて相手に迫る』ということです。
挨拶が大切なのは理解できます。
でも社会に溢れる心無い挨拶に
私は異を唱えたいのです。
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名言をくれた人のちょっとした紹介とまめ知識
鈴木健二さん(1929〜)
日本のフリーアナウンサー(ばいwiki)
・生粋の江戸っ子で第一東京市立中学、旧制弘前高等学校出身。
★旧制東北大学の文学部美学美術史学科を卒業し、画家を目指していた。
・たまたま友人に誘われて受験したNHK採用試験に合格
・当時はラジオがメインの時代だったため
アナウンサーを志望する人がとても少なかった
・また、「アナウンサー」という言葉もそれほど浸透してない時代だったので
鈴木さんは「アナウンサー」の定義も分からぬまま、1952年に入局
・最初、熊本放送局の配属となり、そこで定義を知ることになる
★生粋の江戸っ子で、語り口は「べらんめえ口調」であったため、
アナウンサーに不向きな発音であることに悩んだ
・主に報道関係の番組で頭角を現し
北海道で観測された皆既日食や
全線開通前の東海道新幹線からの4時間に及ぶ実況生中継、
アポロ11号月面着陸特別番組「月に立つ宇宙飛行士」の司会進行などの
大型中継番組を独創的なアナウンスで成功させ、
NHKのエースアナウンサーとしての地位を獲得した
・1983年から1985年まで、『NHK紅白歌合戦』で白組司会を担当した
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