【雑記】私が恋した、私をごきげんに、そして強くする恐竜パーカー

名言
lordsse_designによるPixabayからの画像

雑記書いてアマギフもらった話。

「かがみよかがみ」というサイトを見つけた私。
29歳までの女性からエッセイを公募し、
採用されると謝礼に1000円分のAmazonギフトカードがもらえる。
というものでした。

(私は自分の文章をエッセイというのは照れるので、

「雑記」と呼んでいます)

(謝礼のAmazonギフトカードは
今年2021年3月をもって廃止されました。
思った以上の応募数だったそうな。)
おかげさまで11作の文章が採用され、11,000円稼げたのです!

・年齢制限で応募できなくなった
・アマギフもらえないのなら自分のブログ進めよ

という理由で投稿はやめましたが
どうせなら担当が編集していない原文を
こっちに移そう!ということに。

一作目はこちら↓↓

【雑記】家族の「ふつう」と戦う、まっくろ髪の戦士の戦い方。
雑記書いてアマギフもらった話。 少し前に文章で何か応募できるもの無いのかなぁ と探していたところ、「かがみよかがみ」というサイトを見つけました。 どうやら朝日新聞社系列のサイトで、 29歳までの女性からエッセイを公募し、 採用され...

私のエッセイの書き方

この雑記投稿を進めているうちに
書き方に二種類あるのだと気付いた私。

・テーマに沿って思いついたことを書く
・書きたいことが事前にあって
そこにテーマをつける

「かがみよかがみ」の投稿の時は
事前にテーマや応募できる賞があり、
そこに自分の書きたいことを擦り合わせていく
ということで後者です。

書きたいことが事前にどんどんある人は良いですが、
ネタ切れはやはり誰もがぶつかる壁。
こういう賞があると、とても便利でした。

最近は参考にするブログを見つけては
このテーマいいな!とお題をいただくこともあります。
私のブログは基本的には「雑記」がメインのため
文章が被ることはありません。

名言をテーマにするときにも

・書きたいことが先にあり
それに合った名言を探すとき
・素敵な名言を探して
それに合った事柄を書くとき

と順番が全くの逆になるときもあります。

この雑記を書いた経緯。

毎回テーマやお題が出されるのですが
今回は「あなたとスキップ」というお題。

何ともこそばゆいテーマですが、
自分の好きなものとお気に入りを結びつけて
何とか書き終えました。

これはテーマが先にあり、
書くことを探した書き方。
ということになります。

私の恐竜好きエピソードを是非!(笑)
ご堪能いただけたらと思います。

【本文】私が恋した、 私をごきげんに、そして強くする恐竜パーカー

私は昔から恐竜が好きだ。
最初のきっかけは自分でもよく覚えていない。
物心ついたときにはすでに好きだった。
周りがリカちゃん人形やシルバニアファミリーなど
かわいらしいものを欲しがっていた時期に
おこずかいを貯め、分厚くて重たい恐竜図鑑を買い、
子供には重労働だろうに
わざわざカバンに入れて持ち歩いていたくらい恐竜が好きだった。
そしてそれを机の横に置いているくらい
今でも恐竜が好きなのだ。

ーーーーー

中でも私は、
ティラノサウルスが好きだ。
彼が人間の目の前に現れる、あの瞬間が好きだ。
その瞬間の彼は実にゆっくり登場し、
何とも言えない、真似のできないあの鳴き声と共に
人間を恐怖に陥れる。
「あーーこれは勝てない。食べられるしかない。」
そう思うあの瞬間が私はたまらなく好きだ。

何を思ったのか、
「ティラノサウルスになりたい」と公言していた時期もあった。
周りの頭の中が「?」でいっぱいになっていた。
自分が変わり者なのかもしれないということに気づいたのはこの頃だった。
20代前半の時の話である。

「ティラノサウルスになりたい」は流石に、
若かりし私の言葉足らずがひどいと今ならば言える。
つまり、わかりやすくいうと、
会った瞬間に「勝てないなぁこれは」と思ってもらえる人間になりたい
と思っていた時期があった。ということだ。
わかりやすく文字に起こしたところで結局、
とても極端で奇妙なことを言ったことになる。
周りの大人たちは
『はいはい、若い子がなんか言っているよ。』
と思っていたのだろうし、
今の私が聞いても同じことを思うのかもしれない。
しかし、本気でそう思っていた時期が私にはあったのだ。

ーーーーー

大学の友達の誕生日プレゼントを買うために立ち寄った
お気に入りの雑貨屋さん。
そこで何気なく手に取ったパーカーに私は心を奪われた。

映画「ジュラシックパーク」のロゴが印刷されたパーカーだった。

私は友達のプレゼントそっちのけでそのパーカーを手にレジへ向かっていた。
ロゴのマークが映えるグレーの、裏地がモコモコで肌触りの良い
とても暖かいパーカーだ。
そして何よりも、
大好きなティラノサウルスが胸元にいてくれる。
それを着るだけで気持ちが上がるし、
私のことを守ってくれているような気さえした。
しかし問題があった。
だからといって着過ぎると傷んでいくのも悲しいということ。
だから私は「ここぞ!」というときに力を借りることにした。

例えば、人前で何か話さなきゃならない時。
例えば、喧嘩した人と仲直りする時。
例えば、朝起きて仕事に行くのが辛い時。

とにかく勇気がほしいときにはいつも着ていった。
そしてドキドキ高鳴っている自分の心臓を彼に守ってもらっていたのだ。

力を借りた後は必ず
ティラノをオシャレ着洗いする。
いい香りになったそれが部屋で揺れる瞬間を見るものもまた、良い。
「よくやったな」と褒めてもらった気持ちになる。

ーーーーー

私はもしかしたら、
ティラノサウルスになりたいと今でもどこかで思っているのかもしれない。
いや、むしろこれは、恋をしているのかもしれない。
しかし、太古に生きていた、
しかも生き物的に私とは全然違い、
しかも絶滅してしまった憧れの彼に
恋することはおろか、
私は一生、なることもできなさそうなのだ。
ならばせめてと、胸元に彼を置くことで、
勇気や元気をもらっている。

そしていつの日か、
若かりし日に自分で宣言していたように。
彼がいなくても、しっかり立っていられる、
せめて佇まいだけでもティラノサウルスでいられるような
そんな強い女になってやるんだと
窓際に悠然といる、良い香りの彼に静かに誓っている。

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